判断に迷ったらシンクリモート。経験の浅い社員にも現場を任せやすくなった
業種
機械設備工事業
利用シーン
施工上の問題発生時
利用する人
自社従業員、協力業者
使用端末
PC、iPhone、iPad
主な利用機能
ポインタ機能
グループ通話
遠隔撮影
画面共有
お絵かき
利用場所
現場事務所、高層ビル内の現場
課題
- 現場事務所から施工現場まで離れているケースが多く、移動が負担となっていた
- 施工上の問題が発生すると経験の浅い社員では判断できないことが多かった
導入効果
- 現場事務所-施工現場間の移動時間の削減
- 現場で生じた疑問の相談や解消が迅速にできるようになり、経験の浅い社員に現場を任せやすくなった
三谷産業株式会社は、2019年SynQ Remote(シンクリモート)がまだα版だった段階からアクセラレーションプログラムでの支援や、2020年β版開発後のPoCにもご協力いただき、SynQ Remoteを一緒に育ててくださっています。空調首都圏事業部の青山様にお話を伺いました。
図面と実際の現場が違う場合の判断に
――どういった業務でSynQ Remote(シンクリモート)を使っているのですか?
我々は施工を管理する立場で、水回りを工事する業者や空調機回りを施工する業者など複数の協力業者を束ねながら、現場の工程や資材を調整しています。図面と実際の現場の状況が違っていたりする場合など、目で見て判断をしなければならない場合にSynQ Remote(シンクリモート)を使っています。
複数の現場を受け持っている場合もあるため、何か問題が発生したときに、その現場に管理者が不在のこともあります。また、現場に常駐していても、先輩社員や上司のサポートが無ければ解決できない問題もあり、こういう場合にSynQ Remote(シンクリモート)が役に立っています。
例えば、空調工事のドレン配管工事という作業では、天井の中の建築部材や電線などが互いに干渉しないようにシビアにチェックしなければなりません。図面通りにできれば良いのですが、職人さんがいざ施工しようとすると、図面にはないものがある場合もあります。邪魔しているものを取り除くのか、ルートを変えるのか、など判断しなければならないのですが、現場にいる経験の浅い社員ではその判断がつかないことがあります。その時にSynQ Remote(シンクリモート)を繋いで、気軽に判断を仰ぐことができるようになったので、現場ではとても好評です。
たった5分の説明に往復20分
――もともと現場にはどんな課題がありましたか?
我々の現場は大きなビルで何回も階段を上らないといけないようなことも多々あり、歩きでの移動の負担が深刻でした。現場事務所と実際の施工現場との行き来だけでも往復20分かかります。現場を実際に見ながらの説明時間はたった5分程度なのですが、現場に行く必要のある突発的な問題が日に2~3回は発生していました。
また、経験の浅い社員が現場で判断できない場合、先輩や上司が駆けつけるまでは作業がストップしてしまうため、精神的なストレスというのも浮き彫りになっていました。
電話では問題箇所の説明が難しく、「ここがこんな風になっていて」とか「これってなんですか」と相手にうまく伝えられないことが多くあり、そんなもどかしさを解消することが課題になっていましたね。
移動時間ゼロの現場も
――導入して変わったことや効果にはどんなことがありますか?
歩いて現場まで複数回往復していた毎日の移動時間も、ある現場ではゼロにすることができ、突発的な問題に対しても移動せずに解決まで導くことも可能になりました。
ポインタが表示できることで的確に意図が伝わるようになりました。図面にミスや抜けがあった場合でも、現場での確認作業やコミュニケーションがスムーズになるので、すばやく対応できるようになりました。
問題が起きても、先輩や上司に現場に来てもらうことなく解決できるため、些細なことでも質問しやすくなっていると思います。それによって様々なトラブルを未然に防ぐこともできているはずです。
要望を迅速に反映
――現場にSynQ Remote(シンクリモート)が浸透した要因は何かありますか?
現場から挙がった改善要望を親身に聞いて、迅速に開発に反映してくださったことも、現場でしっかりと根付いた要因だと思っています。たとえば、最初は画面が縦しか対応していませんでしたが、現場で写真を撮る時などは基本的に横画面なので、縦画面だけだとちょっと厳しいという話をしたら、すぐに対応してくださいました。
その他にも、かなりのスピードで新しい機能が増えているので、「こんなこともできる!」という驚きが頻繁にあり、使うのが楽しみになっていますね。
現場の声を反映した開発をしてくださるので、しっかりフィードバックして現場の意見をお伝えしていきたいと思っています。