シンプルな操作性とズーム機能が難易度の高い海上での遠隔臨場を可能に!

株式会社白海

部署:工事部
https://shirakai.jp/index.html

株式会社白海

部署:工事部
https://shirakai.jp/index.html

業種

港湾土木 しゅんせつ

利用シーン

遠隔臨場(海上工事)

利用する人

現場担当者と発注者

使用端末

顧客:iPad、現場担当者:iPhone、外部カメラ

主な利用機能

ポインタ機能

画面共有

電話と同じ
発着信

音声テキスト

遠隔撮影

利用場所

海上や港周辺の現場と発注者の事務所

お話を伺った方

技術部 竹内 桃花様

Before

課題

  • 海上の現場のため発注者と日程を合わせて必ず船で現地に行く必要があった
  • 会議用システムで遠隔臨場をしていたが海上では画質が良くなかった

 After

導入効果

  • 社内のSynQ Remote導入率が100%となり遠隔臨場での発注者の立会負担を軽減
  • 現場に特化した機能とシンプルな操作性が現場で使いやすく発注者からも好評

ITの力を駆使して現場の負担を軽減し、働きやすさを支える技術部

 

――竹内さんの業務はどのような内容ですか?

 

私が所属する技術部ではITなどのツールを導入して、現場の効率化を進めることがミッションです。白海は港湾土木工事を行う会社の中でもITには積極的に取り組んでいる方だと思いますが、もともとは現場の人手不足や働き方に対応するため、現場から一部の業務を「分担」する目的で作られた部署でした。最初は積算業務など事務分野の分業から始まり、その延長線上で遠隔臨場やi-constructionを唱える国の潮流もあり徐々にITの導入にまで業務が広がっていきました。
現場の技術者が施工管理に専念する時間を増やすため、ITの導入によって現場から付帯業務を巻き取ってあげて、現場の業務負担を楽にし、働き方改革に繋げることが重要だと思っています。
そのためマニュアルなども書き起こし、現場にも何度も足を運び、現場に定着するまでツールの導入と活用をサポートしています。

 

スクリーンショット 2024-06-27 140846竹内さんが自作されたSynQのマニュアル

危険が伴う海上での遠隔臨場
手軽さと安全性を両立

――現場にどんな課題があってSynQ Remote(シンクリモート)を見つけられたのですか?

 

もともとは遠隔臨場をやりやすくするためにツールの選定を行っていました。

海上工事の現場臨場では、洋上での確認が必要なためこれまでは発注者と日程を調整して船で一緒に現場まで行く必要があり、一度船に乗るとすぐには降りられないこともありとても手間と時間がかかっていました。

遠隔臨場は国が進めるi-constructionの注力領域であり、働き方改革にも寄与する現場DXなので、会社としても力を入れて取り組もうと考えていました。

こういったツールを取り入れて活用していることが、公共事業受注における技術提案になり、入札などにおいてアピールポイントにも繋がることもあります。

そこで当初は会議用のツールを利用して遠隔臨場を行っていたのですが、現場専用というわけではないため使いにくく、指示などやりたいことができませんでした。

次に検討したのがスマートグラスなどのハードウェア込みのツールでしたが、実際に現場で使ってみると重装備になり、転落など危険が伴う船の上で現場仕事をするには現実的ではないと分かりました。

そこで現場への導入負荷が高くなく手軽に取り入れられるソフトを探そうということでいくつかのアプリケーションを検討しました。選定条件としてはとにかくシンプルで現場で使いやすいもの。

他社のアプリではフレームレートを自分で下げる必要があるソフトが多かった。その場合は操作が複雑になるため技術部が現地に行ってサポートする必要があり結局工数削減になりませんでした。

その点、SynQは画面がシンプルなので初めて使う人でも直観的に操作ができ、新しいツールに抵抗のある年配の現場作業者でも使いやすかった。

全員が若い作業者というわけではないので誰でも使えるシンプルさが良かったです。

 

 

1000008550竹内さんと浚渫船「アポロ18号」の模型

 

現場の要望が開発にすぐ反映される強み

―――SynQ Remote(シンクリモート)を使っていただく中で、特に良かった機能を教えてください

 

最もよく使うのはやっぱりポインタ機能です。多くの言葉を要すことなく、視覚的に指示が出せるので重宝しています。
機能がリリースされて一番嬉しかったのはズーム機能ですね。海上で身を乗り出してスマホを近づけようとすることは不安全行動となってしまうため、導入当初から現場からの要望が根強かったので、機能が搭載されたときは社内でも喜びの声が大きかった。
後はゲスト入室機能がついたことでもかなり使いやすくなりました。特に公共工事では発注者が手軽に通話に入りやすくなりました。他の現場向けのサービスは事前に登録などが必要ですが、SynQのゲスト入室機能は事前にURLとパスワードを共有すれば誰でも入ってこれるのが良いと発注者に好評でした。

(※発注者側のセキュリティについては発注者側のルールや環境により異なる)

どの機能も現場を見て作られているのが伝わってきます。要望を聞いて必要な機能を搭載してくれるサービス改善のスピード感と距離感も良かった。導入当初に出した要望は100%反映してもらったと思います。これは他の会議システムなどにはないポイントです。

 

現場に余裕をもたらすツール導入の促進

―――シンクリモートを導入して、感じられた効果があれば教えてください。

 

現場から使いやすくて良いと言ってもらえたのが一番良かったポイント。
これまでは現場での確認作業が慌ただしく余裕がなかったところが、撮影もボタン一つで簡単にできるので一応ここも写真に残しておこうといった一歩先の作業ができるようになった。
遠隔臨場を始めた当初は、「自分たちの業務を変えたくない」という現場の声も大きく、特に年配の方ではツール導入に抵抗がある作業員も多かったのですが、積極的にマニュアルを作ったり現地に行き隣で操作を手伝ったりと、サポートを続けた効果もあり、徐々に浸透し今では現場からも非常に便利だねという声が上がってきています。
特に外部カメラ連携が使えるようになってからは使いやすさも格段にアップしました。
北九州市発注の受注工事での遠隔臨場では、シンクリモートの導入率は100%です。今後は全受注工事で取り入れられるようさらにサポート体制を整えていきます。

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